ヨーロッパの昔話――その形と本質 (岩波文庫)
によって マックス・リュティ
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ヨーロッパの昔話――その形と本質 (岩波文庫)の詳細
本のタイトル : ヨーロッパの昔話――その形と本質 (岩波文庫)
作者 : マックス・リュティ
ISBN-10 : 4003422910
発売日 : 2017/8/19
カテゴリ : 本
ファイル名 : ヨーロッパの昔話-その形と本質-岩波文庫.pdf
以下は ヨーロッパの昔話――その形と本質 (岩波文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
ラノベ、漫画、アニメ、ドラマ、はてはゲームに至るまで、現代社会は「物語」に溢れ、われわれは物心ついた時から物語にどっぷり浸って生きている。自分でもひとつ物語を創ってやろうと思い立つ人が出てくるのも当然で、学術的なものから入門書まで、物語論がちょっとしたブームになっているようだ。1969年に岩崎美術社から『ヨーロッパの昔話その形式と本質』として出たこの本が、このたび訳に手を入れて文庫化されたのも、そんな流れと無縁ではないと思うのだが(原著は初版が1947年刊。今回の訳の原本は1981年刊の第七版)、プロップ、バルト、トドロフ、ジュネットといったビッグネームに比べると、マックス・リュティはあまり聞かない名だ。本書の巻末にプロップの業績について述べた小論が附されており、そこでリュティ氏は、プロップの「構造分析」に対し、自らの方法は「様式分析」だと述べる。すなわちリュティ氏は構造主義者ではない。ただ、構造分析と様式分析とは相対立するものではなく、相補的なものだとも言っている。プロップはロシアの魔法昔話を分析し、ずばり31の構造機能と7つの行動領域とに腑分けしたが、リュティ氏の学風は、それに比べると篤実というか、個々のお話をより丁寧に取り扱っている感じだ。むろん「様式」を抽出するのだから結局は分類するわけだけど、すっぱりと裁断しないぶん、構造主義なら切り捨ててしまいそうな「旨味」がたっぷり残っていて、そこが読みどころだと思う。マックス・リュティ(1909~1991)はスイスの人。「あまり聞かない名だ」などと失礼なことを述べたが、それは物語論の系譜の中でのことで、昔話の研究家としては、高名な泰斗である。くだくだしい抽象論はなく、ゆたかな中身のつまった本だ。昔話の研究本としてはもとより、「物語論」関連本の中でも、上位に位置する一冊だと思う。
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