海上保安庁「装備」のすべて 海の治安と安全をつかさどる警備隊の実力に迫る (サイエンス・アイ新書)
によって 柿谷 哲也
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海上保安庁「装備」のすべて 海の治安と安全をつかさどる警備隊の実力に迫る (サイエンス・アイ新書)の詳細
本のタイトル : 海上保安庁「装備」のすべて 海の治安と安全をつかさどる警備隊の実力に迫る (サイエンス・アイ新書)
作者 : 柿谷 哲也
ISBN-10 : 4797363754
発売日 : 2012/7/14
カテゴリ : 本
以下は 海上保安庁「装備」のすべて 海の治安と安全をつかさどる警備隊の実力に迫る (サイエンス・アイ新書) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
今般、われらが日本の領海において、中国、ロシア、北朝鮮や韓国(以下、支露朝)による不法な行為が頻繁に行われている。尖閣、北方領土、あるいは竹島といった島嶼がその舞台である。その最前線かつ第一の防人についているのはどのような組織であろうか。よく承知されているように、海上保安庁である。彼らは、日夜、身体をはって、支露朝はもとより、日本本土への外国人による密入国や麻薬の密輸入などから、わが国を護ってくれている。正直言おう、レビューワーは本書をひも解くまでは、ニュースで流されている程度の知識しか持ち合わせていなかった。ただ単に、放水銃を冠した巡視艇や海上デモをコントロールするための、一般の警察レベルの装備しか有していないと思い込んでいたのである。ところが、本書によって、海上保安庁がレビューワーの想像を遥かに越えた、まことに頼もしい存在であることを、ようやくにして知ることができた。なるほど、ほかレビューワーも書かれておられるが、これがこの組織をして「第四の軍隊」とも言われる理由であったのだ。この「第四の軍隊」は11もの管区にわかれ、日本の領海や接続水域(巷間ニュースなどで出て来るので、本書によってその定義が理解された)を守っている。約500隻の艦艇と80機の航空機を擁しており、世界最大級の規模である。艦艇には、武装では、40mm単装機関砲、20mm多銃身機関砲(バルカン砲)が搭載されている。これらは、光学システムと連動しており、的確な射撃がそれによって可能になった。護衛艦なみの大きさである「しきしま」型巡視艇(7175トン級)は、なかでも、世界最大を誇る。装備はもとより、高性能ヘリコプター2機を搭載できる。さらに全艦艇の旗艦として、『作戦司令所:Ooeration Information Center(OIC)』を本艦はもっており、高度な機動作戦の要である。補給なしの航続距離は20000マイル(1マイル=約16km)であり、これは地球一周が34000マイルであることを考えると、単純に、地球一周の約60%を連続航行できるということになる。スゴいの一言である。なお、2013年度には、「しきしま」をさらに近代化した、『改しきしま型巡視船』の着水が予定されている。頼もしいかぎりだ。このような海上保安庁の全貌を知るための格好の書、それこそが著者柿谷哲也氏による本著である。筆先は鋭く、精細である。たいへん素晴らしい。よって、ほか、装備の詳細や隊員(海猿など)の練度などについては、近年全貌がようやく明らかにされた特殊警備部隊(SST)とともに、実際に本書を見て頂くのがベリーベストである。これ一冊で大方のことがわかるので、値段をかんがえても、高いコストパフォーマンスと言えよう。ところで、レビューワーは最後に一言、海上保安庁への期待を述べておきたい。上記したように、“今般、われらが日本の領海において、中国、ロシア、北朝鮮や韓国(以下、支露朝)による不法な行為が頻繁に行われている。尖閣、北方領土、あるいは竹島といった島嶼がその舞台である”このような隣国の不当な行為を座して見ているだけでは、かような危険な国々はさらに牙をむいてくるだけである。なぜか。これは歴史をひも解けば明かである。過去に、わが国の巡視船が北朝鮮工作船を追撃したことがあった。この任務を担った艦艇こそが、海上保安庁の艦艇であった。本工作船は最終的には“逃げ切ることはできない”と諦めて自沈したのであるが、その“諦め”を誘導したのは、「らいざん型巡視艇」に分類される『みずき』による威嚇射撃だった。この威嚇射撃は光学システム連動であったため、夜間にもかかわらず、的確な射撃が実行できた。爾来、北朝鮮工作船が日本領海を犯すことはなくなった。この貴重な教訓がわれわれに示唆するところは大である:『果敢な行動こそが日本を守る』ということだ。海洋国家日本の最前線に立つ海上保安庁、ならびに同隊員・職員らに、最大限の謝意と敬意を表しつつ、筆をおきたい。
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